前エントリ(悪ノ娘三部作)の追記

前エントリをあげた後、色々ぐぐってみたら、似たような解釈もチラホラと。同時に「王女をいい子にしようとしすぎ」という声もあるようで。

確かに『純然たる悪』としたまま扱うのが魅力というのはわかるんだけれど、『いい子』にするのも『悪』にするのも、どっちも同じようなものではないでしょうか。


いい子か悪ノ娘かは個々人の解釈でいいけれど、14歳の娘が軍事統帥権を含め、国の方針を、その横暴さを押し通すほどに、権力を持っていたと思うのは、ファンタジーに過ぎます。

例えば、歴史の教科書に「○○代皇帝xxxxは14歳で皇帝の座に付き、暴政の限りを尽くし云々」と書いてあったとして、それをそのまま受け止めますか?

伝説か伝承、もしくは傀儡政権であった、場合によっては後の支配階級が前支配階級を貶めるために歴史書を改竄や捏造したと捉えるでしょう?


「創作に対してそこまで突っ込まなくても」というのは確かにその通りで、全く持って野暮な行為ではありますが、同様にいい子だの悪い子だのも、どっちが製作者の意図通りだろうと、どっちがマジョリティだろうと、どっちがマイノリティだろうと、良いではないですか。


「いい子にしようとする全体の流れが嫌」という、なんだかなぁなカキコをぐーぐるさんが拾ってきてくれたので、なんとなく突っ込んでみました。

「突っ込むところそこかよ!」みたいな。『良い』にするか『悪い』にするかで止まっていては、どっちを選ぶかでしか無くて議論の対象になってません。『良い子』と思えないなら、その『良い子』にした人の挙げた理由を否定しなければ。

それが面倒なら「俺は悪だと思うな」で止まっておけば言い訳で。

感想を出し合いたいのか、戦わせたいのか、無自覚な人が多いよね、という話でした。




あぁ、やっぱりどうにも野暮な話になってますね。
野暮ついでに言えば、個人的には良い子だとも悪だとも思っていません。PVにもあった無垢が一番近いでしょうか。

悪く言えば「何も判っていない」です。

自分がしたことも望んだことも、それがどういうことなのか、何を引き起こすのか、わかっていなかったんだろうな、と。

それは確かに傍から観れば、起きた結果だけ観れば、悪なんでしょうが…与えられた罪ですからね。望んで無垢であった訳ではない。


矢張り、悲しい歌、とだけ言って〆るのが一番いいのかも知れません。