SoltyRei第1話「オーロラの降る街」

ネタバレを含む感想です。
一度通して最後まで観た人でないとわからないことも多いかもです。

未見の人はこんな僻地のネタバレなんて観ずに、本編の方を是非観て下さい。




キャラクターと舞台設定と伏線で出来ている第1話。

でも余所見してて鉄骨に頭をぶつけるのは流石にどうなんだろうw
一応<鳥>というものをデータ以外ではじめて見ただろうから、と説明も出来るんですが、性質上性格上、子供をかばって事故とかもおかしいですし、不注意での事故とするしか無かったんでしょうけど。

でもこれがあって、記憶が真っ白な状態で<親>に出会う訳で。

直後のロイの部屋でのシーンは<刷り込み>ですね。自我があるけど記憶の無い存在になってしまい、そして初めて見るのがロイ。

このことを理解していないと、何故付け回すのか、離れないのか、父親のように慕うのか、がわかりません。人が生まれてくるときに親を選べないように、この場合もそうだったんです。

だから序盤、ロイは邪険にしてるように見えますが、これは当然のことで、親としての自覚はない訳です。相手が一方的に刷り込みを行っただけですから。


そしてこの単なる<刷り込み>が<親子愛>に変わっていくことこそ、この作品のメインテーマです。



と、真面目な話しておいてなんなんですが、ソルティがいきなり可愛いw
蟹に指を挟まれたり、裸足でぺたぺたとロイに付いてったり、来るなといわれて座り直したり。

で、結局1話では仲良くなる訳でもなくそのまま終了。



例えばコレが、Drスランプみたいな「博士がヒロインを作った」みたいな話なら、無条件に庇護される訳です。親子として。でもソルティレイは違う。<親子の話>じゃなくて<親子になる話>なんですね。これがSF的な<人と造られた生命との共存>の話にも掛かっていて。

あぁもう、なんでほんとこんな素晴らしい出来のアニメが評価されないのか。
たくさんの人に見て欲しいなあぁと思います。しつこいですけどw