Gジェネウォーズ総論と汎用キャラのススメその2

PCが逝ってたりで時期を思いっきり外してしまいましたが、
Gジェネウォーズをクリアしての感想です。



総論としては惜しいゲームという印象です。


ハロポイントの撤廃、プレイヤー側でほぼタイミング操作出来る増援、操作性も良くなっており、セーブ/ロードや戦闘開始時のローディング時間もほとんど無く、戦闘自体もスピーディーでハイクオリティ。
ストレスなくゲーム進行出来る環境の整い方は凄いと思います。
ボーナスステップに制限を付けて無双し難くしたのも、個人的には好印象です。


一方でGジェネユーザーがGジェネに求めているだろうものが大きく削られている感は否めません。
少なくともボクには不足が感じられました。

 それにやっぱり、バージムとかジェガン重装型とかスカルガンダムとか、誰得なMSがわんさかいてくれないと、Gジェネという感じがしないし(笑)。
 そういう、本編では使われなかったマイナーな機体こそ、オリジナルキャラがユーザーそれぞれの物語と思い入れとともに乗り込めるのですよ。リ・ガズィ・カスタムとかさ。だって原作で主人公が乗ってた機体は、やっぱりその主人公のものじゃないですか。何だかんだで。


2009-08-07


ボクもそう思います。
そしてその派生として、オリキャラチームと○○チームとの共闘などの本編キャラでの部隊作成もある訳で、キャラや機体はGジェネにおいて削っていい箇所では無いと思います。


勿論容量的な問題などもあるとは思いますが、一番蔑ろにしてはいけない部分じゃないのかなぁと。
現に今回、ボクが自軍部隊として本当に使いたいユニットは、ハイヒールとバンデットしか無かった。



また、ウォーズブレイクも、ガルマの後のランバ=ラルや、ジャブロー侵攻するギニアス、ブラックドールに乗るグエンなど、いいものは幾つかあったけれど、大抵は意味不明な繋がり方で。


スパロボのように大筋にオリジナルストーリーを敷いてその上に乗せるのではなく、ただのツギハギでしかないストーリーの絡ませ方はスパロボにすらなりきれて居ません。




ボクがGジェネは買い続けて、スパロボをあまりやらないのは、想像の余地がプレイヤーに残されているのかどうか、これに尽きます。


そもそもゲームに限らず、娯楽作品において、想像の余地があるかどうかは重要なファクターなのではないのか。
行間を読むことや、歌詞の中に意味を見出すこと、自分が動かしているキャラクターは何故その世界で行動しているのか──


Gジェネというのはそういう観点で素晴らしいゲームだった。
MS図鑑以上の、プレイヤーにオリジナルガンダムストーリーを脳内生成させることの出来る稀有なソフトでは無かったのか。
何者でもない汎用キャラクターに、各プレイヤーの想像を託せるゲームでは無かったか。


その要素たるユニットとキャラが削られ、ウォーズブレイクで整合性を無視する今作は、やはり、惜しいゲームだったと思います。


ボクが愛して止まないロマサガ2サガフロ2、光栄の歴史SLGのように、歴史年表の行間を想像で埋めたり歴史を書き換えたりする行為を捨ててしまって本当に良かったのでしょうか。

それにファーストガンダムは、何だかんだで「ヒーロー的な主人公ロボが頑張っても、大状況は変えられない」ところがリアリズムの一つだったんで、ソーラ・レイを阻止できてしまうのは原作無視なわけですが……まあでも、SEED以降の標準だとああいうのは阻止できちゃうんですね(笑)。ま、いっか。


2009-08-12


ガンダム本編がスーパーロボット的に展開している以上、仕方の無いことなのかも知れませんが…。
で、そのスーパーロボット的展開で戦争モノとしてガンダムをやると―


―と、続けかけましたが、長くなってる上に、ウォーズ感想から外れそうなので次エントリに。