エウレカ続き

最後まで。


前回レントンの項でも書いたけど、
コーラリアンの行うコミュニケーション<同化>、も<和合>ではないんですよね。
一方的。支配的とでもいうか。
だから絶望病なんてものが起きる。


(恐らく)コンパクを通してスカブコーラルと対話していた絶望病患者は、
周囲との関係性を絶ってしまっていた。
デブリ墜落で死ぬ飛行機の中の少女が言っていたように、
「パパとママが心配してくれてるのはわかっていた」はずなのに。


<和合>に至り、父母になるには、お互い愛し合うだけじゃなくて、
他の人々や、自分より年下の者達との関係性の中で、
<大人>になっていかなければならなくて、
それはホランド&タルホや、レントンエウレカ&3人の子供達なんかでも
散々提示されてきた話で。



※追記
に他人様の力を借りる。

つまり、このエントリで僕が何を言いたかったのかと言うと、同年代の王子が互いに同じ志を持つと暴走して自殺してしまうから、違う世代の兄貴と少年が互いに「あいつ、バカなんじゃないか、下品だ」「おまえの方こそガキだろ」とか「やっぱり自分とはちょっと違う考え」って思いながらも助け合う事で、相互監視って言うか違う視点で補い合えるんじゃないだろうか?
零崎年代の終焉 - 旧玖足手帖-日記帳-

キングゲイナーについて書いておられる文章ですが。
レントンホランドもコレですね。
一人だったり同い年だったりだけじゃ大人になれない。



確かに地殻変動やパイルバンカーなんかのことは解決不足な気もするけど
テーマ的には凄くわかりやすいと思うんだよね、これ。


放映時、説明不足だの不親切だの言われてたけど、全然そんなことはないと思う。
すっごくわかりやすい御伽噺ですよ。しかもかなり素敵な。


見てない人は是非見て欲しいなぁ。
48話とかこっぱずかしいけど大好き。


「大人たちが情けなくて目的意識も希薄」って意見もあった気がするけど、
ホランド達も含めて<大人になる>話だし、確固たる目的がどれかわからずに
迷いながらそれでも足掻いていく話でもあるし、的外れな意見な気もしますね。
確固たる意思を持ってたデューイはあんなだったし。


全50話は中々大変だけど、気になったら是非みてね!