PC版三国志10PKを今更やってみた

今更とはいえ、光栄の三国志シリーズで武将個人制の中では最新版ではあるんですが。
PC版三国志9PKが名作過ぎて、ずっとそれをやってるんですが、たまには君主制じゃないプレイもしたくなり購入。
で、以下感想です。


・ウリの自由度が足りない
足りない。
在野状態だと無所属以外の都市での内政も出来なければ、交易もできない。
私兵部隊に兵器を持たせることもできない。
在野のまま贔屓の勢力に協力したりがやり辛いんですよね。

結局はどこかの勢力に所属しなければ出来ることが少ないわけで、<仕官して出世して統一に向かえ>という方向にかなり強制力がかけられています。
一般武将になれば出来ることが在野に出来るだけでも自由度が跳ね上がると思うんですけどね。


・武将が死なない
移動マップでNPCを襲撃できるのは素晴らしい。
でもなぜそれで倒したNPCが死なないのか。
仇討というシステムまでありながら、それをしても対象は死なない。
例えば在野のまま、NPCを全滅させるプレイがあってもいいと思うけれど、それをさせない。
これもまた、せっかくの自由度をシステムが縛ってるわけです。
システムで死亡のON/OFFが選べれば良かったのに。


・仕官して出世があまり面白くない
一般武将のときが一番楽しい。
太守・都督・君主になると、部下に仕事を振って、自分は陳情をこなすだけというプレイになりがちです。
陳情無視してもいいですが、そうするとガンガン名声が下がっていってしまいます。
また陳情無視したところで、やれることは一般武将のときと大差なく(都市の金を使い込めるぐらい。ただし太守になれる五品官な頃には概ねお金に困らない)、出世する=やることが天下統一に向けて動くしかすることがなくなる、です。
太守・都督の時はまだ、謀反を起こす準備をして実行に移すなどの楽しみもありますが、それが成功したら次は君主ですからね。
やっぱり天下統一に向かうしかないっていう。


・戦争がつまらない
9PKを散々やった後では、ターン制のマス目戦闘がかったるくてつまらない。
そしてそれを避けてオートで勝敗を見守っててもあっさり勝てる。
金米兵を前線に移動させるだけで天下統一が出来る簡単なお仕事です――って馬鹿じゃなかろうか。


・まとめ
在野と一般を適度に行き来しながらのプレイが一番楽しいという不思議なゲーム。
不忠というか、派遣社員かよ、みたいな。
無職プレイも、ヒリヒリするような緊張感を持った戦闘も、陣取りゲームも、すべてのシーンでガンパレに劣る。
在野時に内政関連が触れて、襲撃でNPCが死ぬようにするだけで大分変わると思うんですけどね。
凄く惜しいゲームです。
その辺直して三国志12にしてもらいたい。君主制は9PKで満足だし。
あ、戦争に関しては完全にアウト。一から作り直しを希望します。