魔女と百騎兵考察・BADENDまでやった上での二周目再読プレイその16

二周目プレイしながら、諸々考察していきます。
基本的にネタバレしかありません。
例えば○○というキャラが出てきた時点で、「こいつはラスボスだからこの時云々かんぬん」みたいなことをしていきます。
なので、まだBADENDを見ていない方は読まない方が賢明です。


内容に関してのツッコミがある場合は是非コメント下さい。
ただ、妄想・思い込みの類は勘弁を。ちゃんとゲーム内ソースから導き構築されたご意見をお願いします。







○第五幕第十二章
同一章で記事4つ目。十二章はこの記事で終了。
分けすぎかとも思うけど、各イベントそれぞれに考えることが多すぎなので、テーマがあまりアチコチ飛ばない程度にしてきた次第です。
同様の理由で終幕も4つぐらいの記事になる…はず。




▽ルッキーニィのひずみ
イベント開始前にカルマを下げて村人の会話をチェック…と思ったら、嘆願書に「カルマを下げる」の項目がない。
し、失敗した……。
セントドルチェや城下町では目新しいものが聞けなかったし、ここも大丈夫だとは思うけど…ぐぬぬ



□一回目
才能開花してはしゃぐルッキーニィ。



□二回目

隣のお爺さんの死を予知してしまい、未来予知がいいことずくめじゃないと知る
→自分の星読みが他人のとは違うと知り、気味悪がられないように人には言わないようになる
→未来を知ることにより先に行動できることに希望を見出し、この力には意味があるはずだと信じ、役立つことに使いたいと考える
→世界滅亡を予知してしまう
→仲間たちに知らせるも誰にも信じてもらえず
→唯一信じてくれた父(トトペペ)は、そのチカラを使って王になることを望む
→が、ルッキーニィはそんなことのためのチカラではないと否定的
→母が井戸に落ちる未来を変えたりと、運命は変えることが出来ると確信
→自分がなんとかするしか無いと決意
→何百回観ても何をしても変わらない滅亡の未来
→滅亡回避が可能なチカラを持った人に出会わなければと考え、その対象を魔女に定める
→魔女について勉強

この時点でトトペペはすでに王位を狙っていた模様。でもルッキーニィとしてはそんな気はない、と。
この頃トトペペはまだ村に居たのか、それともすでに下男で城下に住んでいる所に、ルッキーニィが何度か訪ねていってたのかはハッキリしません。
ルッキーニィもまだこの時点では滅亡回避がメインで、運命変遷自体に拘ってる感じじゃありませんね。



□三回目
魔女に会っても変わらない滅亡の未来に疲れ気味。


・「…嫌だな。父さんも母さんも、近所の人も、皆死んじゃうのか…。」
世界を救うためには犠牲もやむなし、みたいな考えはまだありません。
身近に居る大事な人達を救うために世界を守りたかったのに、いつしか世界破滅を防ぐことが目的となり、更には予知を覆すことだけが目的となった。そして最後は誰かが覆してくれることを期待するだけに。
最終的には、完全に自分でなんとかすることを諦めた感があります。



・台詞群抜き出し

「なんでこんな未来観せるんだ!!」
「全部、全部!ムダだった!ムダだったんだ…!!」
「いや、今、少し…。少しだけ破滅の未来が揺らいだ。」
「だれだ?沼の魔女…?知らない、いや!知っている!!」
「父さんの、未来をかえるときに出てきた魔女だ!この人が、鍵なの?」
「やった…やったぞ!!もしかしたら、できるかもしれない!救えるかもしれない!!」
「何万回も観て、初めて感じた、世界破滅に対する影響力!!」
「やったぞ!!未来は変えられる!ボクのやってきたことは、無駄じゃなかったんだ!」

この時点ですでに、自分の行動は無駄だったかどうか、に主眼が移りかけてます。
その証拠にここで編纂者が登場。つまりひずみが顕現した訳ですね。
ひずみが発生するだけのゆがみがルッキーニィに発生したと思えるからです。



前記事本文でひずみの発生条件について触れましたが、その記事のボクの考察よりも、前記事に頂いたJJさんのコメントでの考察の方が的を射ていると思いましたので、以降JJさんの説を前提に、
<狭間と繋がりの強い人間が精神に強いゆがみ(歪み)を抱えた時にひずみ(歪)が発生する>
<そのひずみを解放することで、ゆがみ自体も解消する>
<※ゆがみという単語はゲーム内のものではない>
が、前記事での結論として、考察を進めることにします。
JJさん、ありがとうございます。


・「いや、今、少し…。少しだけ破滅の未来が揺らいだ。」
上にも入れましたがもう一度抽出。
これって百騎兵が召喚された瞬間、ゆらいだのかなぁと。
メタリカ自身が可能性だというなら、100年近く前から存在していたわけだし、とっくにどこかの予知に引っかかっててもおかしくない。
それがこのタイミングで突然揺らいだということは、それまでのメタリカに無かったもの、しかも手に入れると予知できなかったものが突然出現して、予知先の選択肢が広がったってことかなと思います。



・「父さんの、未来をかえるときに出てきた魔女だ!この人が、鍵なの?」
こちらも上にも入れましたがもう一度。
トトペペに起こるはずだった事件がどんなもので、いつのことなのかわからないのでなんとも言えません。
例えば上記で触れたトトペペの所在がまだ村で、(例えば一生を村で終えるという)未来を変えるために城勤めになれるタイミングや会うべき人を予知したとすれば、その延長線上にビスコの下男になること、そのお供で沼に行きメタリカに出会うであろうこと、までを予知したのかもしれません。
そこまで迂遠でなくとも、ビスコのお供で死ぬ未来が見えていて、その回避のために元々向かう予定だった森を避けて沼方面に向かえば死なないで済む、なんかであっても同じ結末になりますね。




▽ネザリアのひずみ
・ワタシ世界でもミデア世界でもない世界
それがどこかはともかく、ネザリアも星読みのように他世界を覗ける模様。
リューベンスの言ってた<極稀に生まれる人>ですね。



・ニケ
「世界から世界へ渡り歩き、無限に広がる、可能性を閉ざす者。」
「過剰に広がり続ける平行世界を抑制する者。」
「神というより、数多世界の外側に住まう者というべき存在。」
メモメモ。



・「あなたの世界で私がやろうとしたことを、あなたに託したい。」
・「ニケを滅ぼすのよ。」
そのために調査したりしていた訳ですね。



・「ニケに挑む前に力尽きてしまったみたい。」
メタリカ救出時には生きていて、その後王宮との和解をしようとしていたところだった筈なので、トトペペかルッキーニィにやられたと考えるのが自然でしょうか。
ウルカに辿り着く前にダンジョンで死んだ可能性もありますけど(汗)。
まぁネザリア家には1000年前の真実がちゃんと伝えられていたようですし、一人でニケに突っ込むような真似はしないでしょう。
調査が終わったら、夜会やドルチェに話を通すぐらいはしたと思われます。



・ココの編纂者というかひずみ
なぜ発生したのかもうひとつハッキリしません。
なぜこの場所だったのかも。
戦ったのは実力の確認でしょうけど…うーん。
実は大好きなマーリカをボコられたメタリカにちょっと腹が立ってたから、この場所で鬱憤を晴らしたかったとかだと萌えます。



・トルーデ登場
・「当たり前だ、お前と違ってワタシは何事でも、最後までやりぬくんだ。」
だから何を聞いたのさ…。



ビスコのひずみ
・トルーデが、小声で呪文を唱えると、ビスコはその場に倒れた
魔法耐性ェ…。
そして、トルーデの顔を知らず、でも半獣化はしているため、以前ボクが予想してた「トルーデのおかげで獣化が中途半端になったかも?」は違う可能性が高くなりました。
まあ、ウツシのように「他世界の影響でこのワタシ世界でも半獣化してる」だと、ミデア世界で誰の手が入ってようが関係なくなっちゃいますけど。
平行世界ものは色々自由にできすぎで困りますね…。



・「あなたは、今、この世界のビスコール様を切り捨てるの。」
平行世界ものでチラホラ見られる問題点ですね。
ドラえもんのび太の魔界大冒険>で触れられていたのが、ボクの一番古い記憶。
ソチラでは何とかしてましたが、メタリカは滅びる世界だからいいじゃん、って済ませ方。



・「ワタシはただ覚えておいて欲しいだけ。世界をいじったくらいで、人の命は蘇らない。」
経験者は語る、ってやつに見えます。



・「そもそも、何故むこうの世界にお前はいた?」
・「私は、向こうの世界“ミデア”にいたわけではありません…。」
・「もちろん“ここ”でも“ミデア”にもいません。」
・「もっと、別の世界から投影された幻影なのです。」
・「ふん、意味がわからんな。」
メタリカがトルーデに対して言った「敗残兵」などの台詞から、トルーデの事情をある程度聞き知っていたと思われます。
その上で「何故ミデアに居た?」と聞くからには、ミデア世界の人間ではないことは知っている様子。
でもミデアで出会った当初、そんな素振りは全くありません。
つまり、ワタシ世界に来てから、トルーデがミデア世界人ではないと知ったわけです。
いつ知ったのかといえば、おそらく百騎兵が寝ている間。
「聞いたらお前でも驚く」とメタリカに言わせる程の時間を寝てましたからね。


で、百騎兵が寝てる間に話した、というと、メタリカが話をし腑抜けと断じた<ワタシ世界のリカ>が思い浮かぶため、トルーデをこの<ワタシ世界のリカ>だとする予想があるようです。
その場合、ワタシ世界でメタリカと会話した後、別時間(過去)の別世界に飛び、そこから現在時間に追いつくまで待って、幻影をミデア世界に投影、その後ワタシ世界に投影、となります。(「もちろん“ここ”でも“ミデア”にもいません。」との発言より)


ただ、この予想だと問題が二つあって、ひとつは<ワタシ世界のリカ>が百騎兵無しの生身で時空間世界間を超えた点。
ついでに飛んだ先に元から居た筈のリカの扱い。
もうひとつは、メタリカから「敗残兵」などと卑下されるような何かが起こっていない点です。
なんせ<ワタシ世界のビスコ>はちゃんと生きている。


飛んだ先で何かがあって、それをメタリカが聞いた可能性もありますが、その場合、元から居た<ワタシ世界のリカ>と話し、さらに<トルーデと名乗っている元ワタシ世界のリカ>の飛んだ先での話も聞いたことになります。
あり得ないとは言いませんが、もしメタリカがそういう聞き方をしていたなら、「意味がわからんな」にはならないんじゃないかなと思います。
以上からボクとしてはトルーデ=<ワタシ世界のリカ>説には懐疑的。



・「お前はワタシなんだろう?」
トルーデがリカである、とここで正式に明かされます。
色々トルーデから聞いてて悪く言ってるのにその内容は明かさないし、ここにきてやっと「お前はワタシなんだろ?」って確認する以上、その悪く言ってたことの内容は、聞いた瞬間に「こいつワタシだろ!」って断定できるものでもなさそうです。
精々「こいつワタシじゃね?」って程度だったとしか思えません。
ビスコの名前は出さずに「かつて人間の蘇生に失敗し諦めたことがある」程度の話をしていたのかなぁと思います。



・じゃあトルーデって誰さ
前記事の最後で触れましたが、余命を乗り越え、齢を重ねることのできたリカと考えられます。
トトペペ戦を乗り越え余命100日を覆したとはいえ、もしこの先メタリカがニケに殺されるなら、その時点で理花や裏花や他のリカ達も死ぬのでしょう。劇中に出た世界法則を考えると。
でもトルーデはもっと上の年齢です。
では、ニケを倒したバッドエンド後のメタリカ自身が過去に投影を行ってたり、バッドエンド後に分岐した平行世界からミデア世界に投影を行ったりしてトルーデと名乗っているのでしょうか?


実はこれも考え辛い。
魔女たちはワープを行う時に、それぞれ得意魔法のエフェクトが出ます。ヴァレンティーヌの花びらなんかは見覚えあるんじゃないでしょうか?
メタリカ(と百騎兵)は碧の蝶。
トルーデも全く同じエフェクトなんですが、これってバッドエンド後だとおかしいんです。
先走ってしまいますがバッドエンド後のメタリカは、少なくとも沼に頼った魔法を使える体でも状況でもありません。
ところがトルーデは投影魔法を使い、そのワープには沼のエフェクトが出る。
つまり、トルーデは沼魔法が使える状態のまま、余命(トゥルーエンド)を超え年齢を重ねることができたリカだと思われるのです。


さて、果たしてそんなリカが居るのか。
一部のことに目を瞑れば、居ますね。
バッドエンドを一度クリアしてる方ならお気づきでしょうが、終幕でウルカの後を継いだ場合のリカならその条件を満たし得ます。
ビスコの復活を諦めたという点でも。
トトペペ戦終了時のトルーデは、トゥルーエンドなら「この平行世界ではなかった」と為すこと無く姿を消し、バッドエンドルートならメタリカ達を追う。
また、百騎兵やメタリカをナビできる程、更にはそのペースに口を挟める程、ワタシ世界の目的や内容を知悉していたのは、一度経験していたからと考えると違和感も無い。


ただ、目を瞑った点が問題で、それは数多世界にひとつしか存在しないという百騎兵やニケの扱いです。
ワタシ世界を見ると、マーニィは居ないけれど沼もあってピラーもある。
ニケが居ないからマーニィが居ないんだとすると、沼とピラーも在るとおかしいんですよね。
なのに在る。
ワタシ世界は破片を集めて再構成された訳ですが、何故かその破片の中に沼やピラーは在ったようです。


この辺りがどうにもはっきりしなくって、

ウルカからの要請にNOと答えると本編バッドエンドルートのメタリカ世界
そこでYESと答えることで発生した平行世界がトルーデの世界

だとか

百騎兵が扉を破りに来たら本編バッドエンドルートのメタリカ世界
百騎兵がそもそも居ないかノーマルエンド時のように来なかったらトルーデの世界

みたいな、分岐の仕方ないし平行世界発生だとすっきりするんですが、そもそもニケと百騎兵のどちらが欠けても、メタリカと同じバッドエンドルートにならないわけで、その辺りの世界法則がはっきりと明かされないことにはお手上げするしかない気もしています。


個人的には裏花達の学園世界みたいな別世界にはニケも百騎兵も居ないけど、ミデア世界から直接派生分派した平行世界は数多世界に含まず、ニケや百騎兵の同一存在が居得る、とかだと助かるんですが…。
わかりにくいですね(汗)。
んーと、図にすると

数多世界というグループ

ミデア世界:ニケと百騎兵が居る

トルーデ世界:派生元にニケと百騎兵が居るから、ここに居る可能性もある

他の世界:派生元にニケと百騎兵が居るから、ここに居る可能性もある

学園世界:ニケと百騎兵が居ない

学園から派生:派生元に居ないから居ない

理花世界:ニケと百騎兵が居ない

理花世界から派生:派生元に居ないから居ない

ほにゃらら世界:ニケと百騎兵が居ない

ほにゃらら世界から派生:派生元に居ないから居ない

…まだわかりにくいですね…ま、まぁいいか。
これが通るのなら、トルーデが助力しに来た動機として、「この世界の沼はもうすぐ浄化が終わり、わたしももうすぐ消える。その前にせめて、この世界で救えなかったビスコを他の世界では救いたい。」と考えたんじゃないか、とか言えるんです…が…ん?


…今思いついたんですが、トルーデの人生こそが先にあって、ビスコの件を悔やんでたからこそ、自分の過去に干渉し、そのトルーデの人生をなぞってはいるけど未来のトルーデの手が入ってるやり直し人生こそが、ゲーム本編のメタリカの人生だとしたら…?
あー、でも「ミデアにいない」って言ってるからには違うか…。扉のトコだとしてもニケが居る以上ミデア世界のはずですもんね。
ダメかぁ…ぬぬぬ。


ただ、メタリカも「リカ、いやメタリカと名乗らないのか?」って聞いてるということは、他世界のリカのような存在とは違って、トルーデはまさに自分自身と考えているんじゃないかとも思えるし…。
んー、トルーデに関しては、世界法則がもっとはっきりしないとなんとも言えません!と投げておきます。ごめんなさい(汗)。



・「もう、二度とあなたに会うことはないでしょう。」
トルーデと同じ道を辿るか、それとも別の道を行くのかという選択がこの先に待ってるので、ここからはメタリカに任せようとしたってことだと思います。


…と、わたしのトルーデ論なら言えるんですが(苦笑)。
そうじゃない場合、ここでトルーデが手を引く意味はちょっと思い付きません。
最後まで助力しても問題ない気がしますけど…ね。