魔女と百騎兵考察・BADENDまでやった上での二周目再読プレイその19

二周目プレイしながら、諸々考察していきます。
基本的にネタバレしかありません。
例えば○○というキャラが出てきた時点で、「こいつはラスボスだからこの時云々かんぬん」みたいなことをしていきます。
なので、まだBADENDを見ていない方は読まない方が賢明です。


内容に関してのツッコミがある場合は是非コメント下さい。
ただ、妄想・思い込みの類は勘弁を。ちゃんとゲーム内ソースから導き構築されたご意見をお願いします。







○終幕
今回は色々なネタばらしのくだりだから台詞を書き出すだけってのが多いです。
読んでくださってる方ごめんなさい。



▽旧市街遺跡カタコンベ
・最奥の大封印を割れるようになってる百騎兵
これも本来のチカラを取り戻してるからですねー。




▽古の封印牢
ピラー5本。


・「百騎兵のチカラを使って世界の間を移動したり…。世界の不要な破片を組み合わせ、壊して…この世界を再構築したりもした!」
言質取れました。
同化してメタリカ自身ができるようになった、ではなく、同化して百騎兵のチカラをそういう使い方ができるようになった、って感じですかね。



・「キヒヒ!ババア、実はもう大丈夫なんだ。結晶石だってもういらない!今のワタシは百騎兵…クロと一緒になっているんだ。」
これってどういう理屈なのか微妙にわかりません。
百騎兵が現世で活動するにはメタリカの魔力供給が必要なわけで、ギガカロリーはそれを示しています。
もし「百騎兵自体がマナの塊だったんだよ!」みたいな理屈だと、百騎兵からメタリカを維持する魔力が渡され、それをメタリカが百騎兵に返すことで百騎兵が動いてる、というメタリカ寄生虫扱いな状態に。
後に契約解除することで、メタリカからの魔力供給無しに動けてますが、その時もギガカロリーシステムは使われます。
…ギガカロリーって一体。



・「まったく。クロから何も聞いてないのかい?」
八章で言ってた「あんたの主人に伝えておくれ」ですね。



・「リカ、お前、この子から名前を奪ったね?」
・「と、当然だ、新たな名前を与えることが契約の礎となる。それなくしてコイツを縛ることは出来ないんだ。」
・「これじゃ、“数多世界を翔る百騎兵”もただの、魔女兵とかわらんじゃないか。」
縛らなかったらどうなってたんですかね?
あの鳥の姿がデフォルトで、べらべら喋ったりするんでしょうか(笑)。



・「沼の魔女メタリカ、己の本分を全うし、マナを使い、沼を消し去れ。すべての沼を浄化せよ。」
・「そうだね。そんなことをしたらマナは失われ、すべての魔法も失われる。そして、お前の存在も消えてなくなるね。」
・「これは、あの時…ニケをバラバラにして、沼を生み出しちまった時から始まった、ワシの使命でもあるのさ。」
・「そうじゃ。沼を浄化せねばならんからな。そうすれば、ニケはもう蘇れない。」
ウルカの目的、というか自分に課した使命。



・マーリカをさくっと戻すウルカ
メタリカも驚いてますね。ネザリアは解かなかったのか解けなかったのかはわかりませんが、少なくともネズミ化させた時のメタリカより上の実力をウルカは持っていそうです。



・「あの沼…ニブルヘンネの沼は既に、全盛期の一割にも満たないでしょう。」
メモメモ。



・マーリカの想い

「私は…リカを自由にしてあげたかった…。」
「だからアルレッキーノを使って、リカを殺そうとしたのかい?…何度も。」
「…。…その通りです。」
「リカは、私の娘、いえ妹…。…いや、友かもしれません。身寄りのない私にとっては、お師匠様と同じくらい掛け替えのない存在なのです。」
「どれだけ、憎まれようとも幼き日のリカを忘れることはありません。」

以前も触れましたが、ネザリアが「メタリカはエリクシール体」と言っているので、マーリカが知らなかったとは思えません。
そもそもアルレッキーノが死亡確認を行っているので、何度目かで気付くでしょう。
そして、沼と共に死ぬという運命から自由にするために絞殺する、というのも何だか不自然。
死ぬ理由だけが問題なの?と。
ソース無しの妄想ですら、これに対して筋道建てた説明ができないんですよねぇ。



・「魔女が一人を寂しがってどうするんだい。」
サビーナに謝れ!



・「何故、リカが小さいうちに洗脳しなかったんだい。それだけの資料は残しておいたはずだよ。」
偉そうに言ってますが、何故ウルカ自身が洗脳を行わなかったのか、そして意志有る内にマーリカと仲良くさせたのか。
マーリカに後を継がせるつもりなら、それこそマーリカに親心が芽生える前に、洗脳したメタリカを見せ、その世話を条件に弟子入りを認めれば良かったわけで。
結局ウルカはメタリカもマーリカも可愛かったんでしょう。
そして辛辣に相手することは出来ないままにマーリカに丸投げした。
状況もあったでしょうが、逃げたとも言えます。でもきっと悪人でもない。



・「それに、お前はアルレッキーノを介したその後の報告でも私にウソを言っていたってことだね?」
アルレッキーノ自身が言っていた、時々記憶が無くなってる状態の時でしょうね。
ウルカの記憶は無いでしょうが、マーリカに関してはどこまで記憶が無いか不明。



・「沼が“わずか”でもある限り、ニケは死なない。沼を霧散させる以外に、ニケを消滅させることはできないというのに…。」
・「ニケは、この世界…ミデアに食いついたままなんだ。」
・「こいつが、動き出したらこの世界の崩壊だけじゃすまないんだよ。」
メモメモ。



・「…魔女の契約に基づき契約の履行を森の魔女マーリカに要求する。」
ここでは履行請求しかしていません。
つまり、ウルカは前からマーリカに対して契約をしていたと思われます。
当然強制的に、でしょうね。汚いさすがウルカ汚い。



・「たかだか100年あまり…魔女にとっては短い時間だが、お前にとっては十分だろう…。」
短いらしいです。
これもまあメモ。



・ウルカの魔力が、メタリカの首を締め上げる!
チュートリアルの首絞めはこれの暗示…だとは思うんですが、ほんとにあのチュートリアルマップはどこの何なんでしょうね。



・「ちゃんと、飲んでいるんだろう?不死の薬…エリクシールを!おまえには、“もしも”なんてことがあってはいけないからね。ワシがアルレッキーノに届けさせたんじゃ。秘中の秘である、エリクシールの製法が書かれた書物をね。」
メモー。



・「ワタシ一人じゃないかぁ!」→「リ、リ…カ…。」→マーリカ起きる→「リカを封印の人柱になんてさせない!」→「何を甘っタレてんだい!!心を鬼にしなきゃならないことだってあるんだよ!!」→マーリカがメタリカに解呪魔法→「ごほっごほっ」→「…ごめん…な…ごめんなさい…リカ。」→「…お、おい、こら。何勝手に泣きついてる。ゲロ臭くなるだろうが。…離れろ。」→「あなたに許されなくてもかまわない!もう絶対に離さない!」→「ええい!離れろっ!!」→前蹴り
初回、しんみり読んでたのに蹴り飛ばしたとこで『ぶふっ』ってなりました。
照れ隠しだとしてもさすがにひどい(笑)。
長々と書きましたが、ウルカが非情になりきれないけど責任感からそうなろうとしてる、って描写ですね。


あぁ、あと書いた覚えがないので今書きますが、メタリカがマーリカの事をゲロというのは、例の沼団子の事が本当にショックだったからでしょう。
喜んで貰えると思って持って行ったお詫びの品を、吐かれた上に殴られたのではトラウマになっててもおかしくないですね。
長じてから理由はわかったんでしょうが、それでも子供の頃に受けた心の傷ですからねー。



・伝説とは違う1000年前の真実

ニケが突然ミデア世界に現れる。
さしたる理由はなし。ただこの世界を食い、壊そうとしていた。
魔女達はそれを阻止するために立ち上がり、ニケの居所を突き止めた。
しかし、見つけたニケは巫女アグニに心を開いていた。驚くべきことに破壊衝動を押さえ込みながら。
それでも、巫女の寿命やニケの変心を考えると倒さないわけにはいかなかった。
そしてその手段として、巫女を人質に取った。卑劣な手段を用いでもしないとニケは倒せないから。
現在にこの話が伝わっていないのは、王国が人質をとって神と戦ったなどと流布できないから。
ニケと戦った場所は現在のヤプトラーカの渓谷。
戦った魔女はキルケンビュート、ファーレンハイト、ノーラ、アラマシラ、ランダルフィン、メラノーダ、ヤプトラーカ、ネザーランド、ディディ、ヴァレンティーヌ、ドートリッシュ、ヘルゼーエン、ウルカの13人。
ミデアには元々かすかなマナがあった。だが現在ほどではない。
そのため魔女とはいえニケを倒すチカラは無く、必然的に魔力を帯びた武器での戦いが主軸だった。
手数を得るために王国にも兵を出させた。「ニケを殺せばマナが広がり今よりも豊かになる」と吹き込んで。
しかしまるで歯が立たず、神に対抗するためには、それに匹敵するだけの肉体を手に入れるしか無いという結論に。
そして仲間の一人(ウルカ以外の12人のうちの誰か)が編み出したのが外道法。
ウルカは止めたが仲間の多くはそれに手を染めた。
結果、あるものは戦い朽ち果て、あるものは正気を失った。だが、キルケンビュート、ファーレンハイト、アラマシラの3人には、ニケをこの世界におさえこむ強い信念があった。
ウルカがニケを倒し、3人は自分達の最後の意識を断ち切ると同時に、この世界の出入口をその魔力で閉じた。
その後、別世界への扉を再び開かせないために、ウルカはドクトリンを広め、外道との関わりを禁じた。

やっぱり裏切り者アマタイアについては全く触れてませんねえ。
ニケの居所を突き止めた、ってのがアマタイアの裏切りに寄るものなんでしょうけど。
あー、今思いついたけど、アグニのことが好きだったのかなアマタイア。
ニケを排除したかったから魔女に密告した、とかかなー。



メタリカが見通せない外道の居る結界内だって覗けちゃう千里眼が大得意なウルカ
アルレッキーノの報告ってほんとに必要だったのだろうか。



・ニケ殺害後

多大な犠牲を出しつつ殺したはずだったニケ。だが滅ぼしたのはその体、その形だけで、すぐに再生し始めた。
さらに朽ちたニケは、人間が扱える代物ではない、高濃度のマナを放出。碧斑病が猛威を振るう。
生き残った魔女達はニケの残骸を処理することが使命となった。
ウルカが本体を封じ、ヴァレンティーヌがニケの骨から沼を封じる装置(ピラーオブテンペランス)を作る。
ヴァレンティーヌが病におかされたのはこの時。
ウルカはピラーを使って各地の沼を封じるも、胴体の崩れ落ちたニブルヘンネはピラーで封じきれるものではなく保留に。
ニケを封印しつつ沼の研究を行っていたウルカは長期に渡る孤独な研究の末、沼で生まれ沼で生き沼を消費する生命を生み出せば沼を消しされる、と結論付ける。
魔力を込めたタネを沼に植え、経過観察するという実験を何度も繰り返し、その成功を諦めかけた頃に、マーリカがその実験を成功させる。
それこそがメタリカであった。

文脈から、ここで言ってるヴァレンティーヌは、ドルチェその人だとわかります。
あの容姿でウルカと同期!
あとはー…、ニブルヘンネにニケの胴体、っていうのは覚えてなかったところ。
ただし本体はウルカが封じていて、それがココ。
ということは、ネザリアから聞いた伝説にある「首が街3つ分飛んだ」というのは、ニブルヘンネで斬った首がこの王城地下辺りにまで飛んで来た、ってことですかね。
それが脳なのか核的なものなのかはわかりませんが。
あ、兜こそ本体、なんてのも面白いかも知れません。



・「最近は、ここらを、ちょろちょろと薄気味悪い妖精がうろついておってな。」
初回は『ドキィッ』ってなりました。
『え?マーニィ?え、あ、そういや沼の妖精だけど。え?どういうこと?』ってなって、読み進めると、



・「ワシの目を盗んでは、封印にちょっかいをかけよる。」
『んー、沼の精霊ってことはニケの眷属ってことだからかなぁ?確かにルッキーニィと同時期にいなくなったらしいけど、マーニィも裏切るのかなぁ?』ってなってました。



・「キ、キヒヒ!」
リカちゃん笑えてませんよ…泣き声じゃないですか…。



・「ババァなんて死んじまえ!」
→『リカちゃんせつないなぁ…』
→立ち絵が消える
→『あれ?ウルカと戦闘になるのかな?』
→「どらぁ!!!!!(三回目)」
→『ええええええ!?ここぉ!?しかもいつもの体当たり!?っていうかタイミングひでぇ!』
っていう感想でした。初回。
いやあ、今見てもやっぱり最悪のタイミングで割って入ってますねえ。



・「返答次第じゃ、お前でも…!」
この言い回しって、マーニィを仲間なり友達なり家族なりと思ってたってことですよね。
切ないなぁ。



・「やっとウルカちゃんが弱ってくれた。長かったわ。」
この「長かったわ」は本当に重い。
マーニィのキャラ的にも、ボイス自体もさらっと言ってるけど、だからこそ重い。



・「どう?この早業。用意周到、マーニィちゃん。すごいっ!」
この台詞にかぎらず、基本的に明るく軽快な調子なんだけど、それが軽薄には聞こえなくて何故か物悲しさすら感じる声で。
今はボクが背後設定を知っているのもあるけれど、初回も似たような感覚だったし、声優さんってすごいです。



・「私は沼の妖精マーニィよ?正真正銘、嘘偽りなどない沼の妖精…。ま、でも人間だった頃の私は“アグニ”っていうんだけど。」
さらっと述べられる真実。
初回はもう「あー…、そっか、そういうことか…。それなのにこのテンションか…そっか………好き。」ってなりました。
初めての「どらぁ!!」に始まり、声や喋り方も元々結構好きでしたが、その明るさすべてがアグニの悲憤の上に存在したと知覚した瞬間に、それはもう大好きに。



・「アグニです。」
訥々と恨みに乗せて行われる自己紹介。泣きそうになります。



・「でも、ようやくニケちゃんの封印を解くことが出来た…本当に長かった。」
約1000年に渡って、ニケを想い続け、探し続け、封印解除に挑み続け、魔女達を憎み続けてきてますからね。
途方も無いです。
ラストのあのホラー顔も仕方ない。
あれは、嘆きながら沼で溶けて死んだ時の顔でもあるんでしょうけど。



・「リカちゃんに、ニケを…いや、正確にはニケの一部を先に持って行かれたのはおどろいたわ。まさか、私があれだけ探してみつけきらなかったのに簡単にみつけてしまうなんてね…。」
百騎兵のことですね。
また、マーニィは本当に旅をしていたようです。ニケを探して。氷雪にすら辿り着いてますしねえ。
メタリカが先に見つけられたのは、クロと名付け使い魔宣言をし人参人形を渡していることで、きちんとした契約とは言えなくても縁のようなモノが出来上がっていたのかなぁと思います。



・「そうだ、エリクシールで。」「あれは、魔女の魔力を生命力に変換することで、不死性を与える薬なんじゃ。既に魔力の尽きておるワシには効果がない。」
以前マーリカも同じ事言ってますが、一応もう一度。



メタリカは、ウルカに“何か”をもらった。
とてもだいじなものです。



・「そうババアババア言うでないわ。そんなに呼ばんでもこっちは、いつまでもお前のババアじゃよ。…たのしかったぞメタリカ。」
ウルカの本音。使命感や責任感抜きの。



・ウルカの体はマナの粒子になると、あとかたもなく消滅した。
碧の蝶のエフェクト。
これは単に、魔女が死ぬ時はこういうものなのかな…?いや、でもパープルピールなんかは違ったはずだし…。
咳もしてたし、碧斑病に侵されてた可能性もあるかなあ。
ずっと沼の封印や研究に携わってたわけですしね。



・「本当はね、ニケは消滅しそうだったのよ。世界のマナが減少し過ぎていたのね。」
・「でも、あなたと、百騎兵ちゃんがピラーを壊してくれたお陰で復活出来た。」
この時マーニィに対しているのが、メタリカとマーリカの二人、っていうのは中々に示唆的です。
ニケ消滅という点に限って言えば、ウルカは正しく、手心を加えたせいでマナを減らしきれなかったマーリカのせいでニケの余命が伸び、百騎兵を得てピラー解放しまくったメタリカのせいでニケは復活に漕ぎ着けた。
復活しているはずのネザリア辺りはマーリカネズミと一緒に来ててもおかしくはないんですが、確かにこの構図には不要ですね。
ウルカの蒔いた2つの種こそが、自分達のしたことの責を取り、決着を着けるのがふさわしいでしょう。


そういえば、ネザリアは<ワタシ世界のネザリア>曰く死んだはずですがEDで確認できるのでこの時点で生き返っては居ます。でも何処で何をしてるかは不明。
また、トゥルーエンド時マーリカは死んでいたのか死ななかったのかも不明です。



・「ビスコ…ごめん。お前を蘇らせてやりたくて世界をいじったりもしたけど無理だった。」
・「ごめん。ごめんな…ビスコ。みんな。」
やっぱり、この後から封印を続けることで分岐したメタリカこそがトルーデだと言いたい。
nemukeは じろんをとなえた !! だが しょうこがたりない !!!
ぐぬぬぬぬぬ。



・「クロ、オマエとの契約は、解除する。あの日、オマエから奪った名を、今かえそう。」
・「これで、お前は自由だ。好きなところに行くんだ…。」
でもギガカロリーがあ。



・168時間後…。
丸七日。
マーリカもここで気づいた模様。
百騎兵はともかくマーリカが丸七日意識失ってるのはさすがに危険な気が。




閑話休題
長い!
覚悟はしてたけど予想以上に長いイベントでした。
記事まで長い。ごめんなさい。
古13魔女に付いて一項目設けるつもりだったけどやめておきます。
今回でそこまでやって、その20で淀み/ラスボス/EDを終わらせて、全二十回で綺麗に終わり!ってしたかったけど無理ですね(汗)。
次回は古13魔女と淀みまで、21回で終了、になるかと思います。
お時間のある方はもう少しだけお付き合いください。