CLANNAD 〜AFTER STORY〜 22話(最終話)まで観終えて

日付が書きたい文章の種類と量に追いついて来ません。
セブンスドラゴンの方はちゃんと3月14日分の記事が下にあるので、毎日ウチを見に来てくださってる方はチェックしてみてくだs──居ないか。そんな人。



で、CLANNADですが、ファンの人は読まないで下さい。否定してるので。
気にしない人はどうぞ。

















CLANNADはやり直し出来る人生(笑)。
やっちゃいましたねー懸念してた復活END。
最悪です。


そりゃね?渚も汐も死んでるよりは生きてる方がいいですよ?
でもそんなのは全部当たり前のことじゃないですか。


それをわざわざ死なせる事で感動を誘っておいて、街と皆の想いで渚と汐が死なない未来へとやり直しました、はアニメ視聴者にしろ原作プレイ者にしろ、ユーザーに対して余りに不誠実です。


これがADVゲームのルート別の場合は確かに有りなのかも知れません。
多数のルートを経る=分岐選択によって色々な人生を辿る、のがADVゲームですから。
各ルートは基本的に『別の人生』であって、別物として物語を楽しめる。


でもね、一本道で一つの人生を辿っているアニメでこれをやっちゃったら、ただ単に『奇跡で死を回避した世界/時間軸/ルートにワープしました』にしかならないです。


これで、渚の死以降の数話における、岡崎の辛さ、汐の寂しさ、秋生と早苗の想い、岡崎と汐の繋がり、岡崎父との和解、それらを観た視聴者の感動、そういった諸々が全部『無かったこと』になってしまってる。
特に最後のはひどくて何にもフォローされてません──というかフォローなんてしようが無い訳で。


この辺り、出産シーンで岡崎が『わかったんだ』と述懐することで、『無駄ではなく経験したこととして岡崎の成長にはなっている』としてはありますが、逆にそれが『人生のやり直し(しかも都合いいことばっかり)』を強調してしまっています。


『辛い人生なら不思議パワーでやり直しちゃえばいいじゃん!』
こんな物語──物語というのも憚られる──を半年も見てきた自分の人生をやり直させてください。
もっといい物語に変えて。


物語ですから、別に不思議パワーを否定するつもりは無いです。
現に前期の風子のエピソードはちゃんと岡崎の一本の人生に乗っかっていたではないですか。


何故あのように、元から渚が助かったルートにしなかったのか。
もしくは汐だけが『街の奇跡』なり『幻想空間(あれは琴美の言うもうひとつの世界ですよね、たぶん。リアルでの超ひも理論ですか参考1参考2)』で助かる話にしなかったのか。


視聴者を泣かせるためだけに、辛いルートを見せてるだけとしか思えないんですよね。
泣かせのテクニックとしては低レベルというか間違ってるとしか思えません。


そりゃメインキャラのいい子が理不尽に死ねば哀しいですよ。
そりゃ死ぬはずだった人間が生きてたら嬉しいですよ。
そりゃ辛い人生を街が勝手に辛い原因を取り除いてやり直させてくれれば幸せにもなれますよ。


ボクの事故と後遺症を無かったことにしてやり直させてくれれば今頃結婚して子供の一人や二人ぐらいは──無理か。
創作と現実をみだりにごちゃ混ぜするつもりはないですが、余りにもひどすぎると思います。


せっかく岡崎と汐が渚の死を乗り越えて親子としてやっていけてたんだから、奇跡なら汐の生死にだけ限ればよかったのに…親しい人の死も人生の内なんだから、それを書ききってこそ『CLANNADは人生』と胸を張って言えたのになぁと思います。


ほんと残念です。キライな作品じゃなかっただけに。