サガフロ1/総論

ボクの中では、ロマサガ2=サガフロ2ロマサガ3ロマサガ1>>>サガフロ1、かな。


まず、ラスボスがどれも弱すぎです。
大抵初見で勝ててる。だからやり込む必要を感じないんですよね。
ロマサガ2/3は一人クリアのために戦略練りまくったりして楽しめたんですが、サガフロ1だと一人でも普通に戦い続けてステータスカンストさせれば、余裕でボス撃破できそう。
シャドウサーバントして適当な技撃ちつつ、HP減ったら克己。だけ。
どの技を付けるのか、見切りはどの程度付けるのか、どの装備を付けるのかで、欄ひとつに頭を悩ませなければならなかったロマサガ2/ロマサガ3の一人旅とは大違いです。


また、普通に育ててもボスが余裕になる理由の一つに、研究所などの+2レベルの敵が出てくるマップが挙げられます。
それらでレベル上げをした場合、成長の仕様上、ステータスも技の閃きも、適正レベルで上げ続けるより優秀な成長をします。
で、それらを出て適正レベルの雑魚やボスと戦うと、適正時で育てたキャラより強いキャラで適正時の強さの敵と戦うわけで、そりゃ余裕だねっていう。



ストーリー面でも背景は共有してるとはいえ、
各々の理由で旅立った6人が各々の理由でサルーインを倒すために集結するロマサガ1、
何世代何十人の人生を以って人類と七英雄の戦いに終止符を打つロマサガ2
ほんの少しだけ交わり離れるも、その後再び力を合わせることになりアビスを消滅させるロマサガ3
同世代の悲運の王子と一般人から始まり、孫の世代にその2人の行動の結果が一つとなり世界を救うサガフロ2
これらのサーガ――(長編にわたる)英雄伝説・武勇伝・冒険譚・歴史物語――と呼ぶにふさわしいSagaにどうしても見劣りします。


各短編は所謂ベタなもの
――結婚直前に新郎が殺されるサスペンス、発掘されたロボと少年の心の交流、父の仇を討つというよりは父の志を受け継ぐ青年、自分の所属していた集団こそ元凶の超能力(術だけど)SFモノ、ヒトとバケモノの間で揺れる半人半怪モノ(デビルマンみたいな。ついでにいうと吸血鬼モノで同性愛も結構ベタ。カーミラしかり、アン・ライスしかり)、家族を殺された男の変身ヒーローもの――
で、決して悪くは無いんですがSagaとして見た場合、やっぱり物足りない。
LIVEALIVEの様に、この後主人公全員を総括する短編があればまた違ったんでしょうが…。



システム面でもストーリー面でも物足りないんですよね。Sagaにしては。
唯一、戦闘の派手さは一番ですが、ボクはあまりそういうとこに興味ないので。



一応やり込みとして、『初期HP一人旅』『最低戦闘回数クリア』などがあるみたいで、それらは難易度も高く純粋にスゴイと思うんですが、個人的嗜好としては、リセット作業系のやり込みは好きではないんですね。
「厳しい条件の下、どこまで勝率を上げられるか(=安定して勝てるか)」を求めるやり込みが好きなんです。
ウチにあるロマサガ2コッペリアソロクリアとかロマサガ3カタリナ一人旅とか。



とはいえ充分面白いし、Sagaってことで期待しすぎていた部分はあるんですが、世間の評価ほど好きではないです。サガフロ1。
たぶんやり込みをすることは無いと思います。