キンゲ最終話とまとめ

ちょっと長い気がしたので日付変わってから。


○最終話
初っ端からアナ姫は賢いし、アデット姐さんは可愛いし、
この時点でもうハッピーエンドが見える気もします。


賢いって言ってくれるシンシアと気を使ってくれるゲイナーで
世界を氷漬けにして清潔にしたい、ってすっごいセカイ系ぽいよね。
わかってくれない世界全てが敵。


前話のアスハムもちょっとこれっぽい。
「俺(アスハム)とお前(ゲイン)の二人でなら!」
腐った世界を変えれるって?
無理無理。


ゲイン「甘いんだよ!」
うん、激甘。
本当に変えたいなら大多数の人間を動かせるようにならないと。
ロンドンで出世する道をやめてゲイン追っかけた時点でアスハム君には無理です。
シンシア相手に「入れろよ!」ってキモく迫るようじゃ、
女たらしのゲインさんには勝てません。



アナ姫は銃で戦うようにもなってるのか…みんな成長するなぁ。
五賢人も前に出る覚悟は決め、
ミーアもアイドル=偶像から、本体のある象徴になる覚悟をする。


あぁ、でもゲインさんは、困ったときに「ママン助けて!」って言っちゃってる。
「アーリィミーヤよ!」だったり、
女性器遺跡に居た女性器オーバーマンブリュン召喚したり。


でもデビルはもっとママンなので通用しません。
ていうかシンシアまでグレートマザー化してない?
「ゲイナー、できるね?」「クイーンのいうことなら」
サラ否定しといてそれか。
いいのかゲイナー君。


よくない。よくないよね。
「ボクにとってはオーバーフリーズ(ママンの意思)より、
そのブリュンヒルデの腕ぇ(一人で戦える男の象徴)!」


熱っ!


その流れで、
トドメ取りたがる

仲間達が来る

オーバーコート着用

ゲインの叫び

シンシア「だれ?うるさいなぁ」
ゲイナー「黙れよ!ボクはもう一人でやれるんだ!(ママンはでしゃばるな!)」


ママン否定しちゃってます。
オーバーフリーズしてる筈なのに。
で、この後オーバーフリーズが溶けていくわけですね。



でも母性や女性性は完全否定しない。
ゲインもまた「アーリィミーヤよ!」って言うし、
サラは「取り出しなさい!」って言うし、
ゲインは落ちかけるけどシンシアに助けてもらうし、
アデット姐さんとサラは飛んでくるし、
アナ姫や整備班の♀は戦う意志見せるけど周りの♂は腰引けてるし、
で、その女性の強さで勝つのかと思ったら、
アデットとサラのギャグに入って失敗してるし、
成功するのはゲイナーとシンシアが力を合わせて男女和合同一した状態でのオーバーヒート!!!
<対>じゃないママンデビルとパパンキッズ(の象徴の看板)は死ぬ!
パパンがついでで潰れる辺りが何ともキンゲっぽいですが──



って展開速いよ!
本放送の初見だったらわからないだろこれ!


ちなみに溶ける理由は全員違うけど全員同じ。
凍った理由は全員違うけど、過去の行いや出来事から絶望したのは全員同じ。
ゲインが伝えるのは
「絶望するような出来事を否定できる材料・過去はお前らちゃんと持ってるじゃん。すでに。」
「だからまだ前に進めるさ!進め!ガキ共!」
ってことだけ。


「俺が信じるお前じゃない。お前が信じるお前を信じろ!」
アンチスパイライルの多元宇宙からでも抜け出せるさ!みたいな。



まぁ偉そうなこと言ってる割にはゲインもカリンから逃げるんですけどね!
未練振り切るための前向きな逃亡だけど。


しかし強いなーカリン。
上で言ったようなことをすでに体得してる。
(<ゲインに逃げられて絶望>じゃなくて、<一夜の恋のみ>といい思い出に出来てる。)


アスハムはほんと先走ってたわけですね。
しっかりしてよ!おにぃちゃん!



で、ゴールには着かないで幕。
だってゴールじゃないもんね。ヤーパンに着いてからも人生続くし。
これがデビル倒す旅だったならもっとちゃんと結末らしくなるんだろうけど、
とあるエクソダスしてる集団の一時期を切り取っただけだもんね。
旅も恋愛も人生すべて前向いて進め!な物語だからゴールで止まっちゃわないぜ!




○まとめ
絵の粗い回とか整合性がなんだかなぁな回とかあるけど、面白いと思うんだ。
キンゲ。評判よくないみたいだけど。
前向きすぎて受けないのかなぁ???


ただ、今回、
アニメ観る→エントリ書く→旧玖足手帖-日記帳-様のマンキンタグエントリで答え合わせ(?)
って観方してしました。


ウチの薄っぺらさが良くわかった訳ですが(汗)、そんなことより、
答え合わせしてなかったら本編についていけなかったかなぁという気がしないでもないです。


キンゲでもまだ難しいよトミノ…。


キンゲ好きな人は上記サイト様は是非。
キルケゴールのくだりも凄いけど、細かいシーンの情景把握、心情把握が半端ないです。
超感謝。